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2010年08月16日

パーツ1つにもこだわって

イラストレーターのめぐろみよです。

大変だけれど、とても楽しいのがパーツ選び。
小さな家だからこそ、細部へのこだわりが大事!

というわけで、照明、水道の蛇口、ドアノブ、シャワーヘッド、洗面台、ポスト、色々な取っ手、手すりなどなど、こだわりを持ってパーツを探しはじめたら、それこそキリがないのですが、私はスケッチブックを片手に、建築現場と仕事に通う合間をぬって、せっせとショールームを歩きまわりました!

とはいえ、最初から自分でそんなに段取りよく回れたわけではありません。じつのところ、どんなショールームがあるのかさえ、まったくわかってないありさまでした。
最初は、工務店側で訪問する日程を組んでもらって、言われるままに私がくっついて行くという感じだったんです。

一番先に足を運んだ、あるショールームでのこと、照明器具やトイレ、バス、キッチン、床材、壁紙…と家の中のモノはここで何でもそろっちゃうほど。

受付をすませると、何と私のためにプランの担当者が数名準備されていて、ちょっとビックリしました。


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工事が始まると、時間がなくてパーツ選びどころではなくなってしまいます。実際に、商品を選んで工務店に伝えるまでの時間も限られているので、いつまでもショールームで悩んだり迷ったりしていられないのも現実です。

ただ、そんな中ででも、時間のゆるす限り、体力の続く限り自分の足で1ヶ所でも多くのショールームを回るしかないって思いました。
自分自身、あれだけ回ったはずなのに、もっといろいろ見たかったって、今になっても思うんですから。

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たとえ、ショールームに行く時間がとれたとしても、その日のうちに決めてしまおうなんて考えは禁物。
だいたい店頭の商品には限りがあるし、気に入ったものがあっても、サイズや色、部屋の雰囲気に合うかなどを検討するのはむずかしいものです。

いったん家に帰って頭を冷やしてから、カタログでじっくりと検討したほうが、よりよい選択ができるはずです。

カタログがあれば、こういうモノを取りつけてもらいたいとか、この手のものを探したいなどと、工務店との話がスムーズになります。また、自分で探したり注文するよりは、工務店を通してもらったほうがスムーズな場合もあるんです。

ところで、私が写真で座っている吊り椅子ですが、実はたまたま目にとまった、雑誌の小さな小さな写真だけで購入を決めたんです。
デンマークの作家によってデザインされたこの吊り椅子、何とこの小さな家で一番高い家具だったかもしません。

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とにかく一生モノという覚悟で購入を決意。一生モノならついでにと、クッションを特注の白い革で仕上げてもらいました。注文後ドキドキの一ヶ月。ようやく椅子が届き、できたばかりの小さな家のリビングに取り付けられると、私は早速パトを抱いて静かに腰掛けてみました。

予想通りの揺りカゴのように気持ちいい座り心地。窓から差し込む穏やかな光と風に包まれて、しばらくうとうとと眠ってしまいました。

つづく

写真

めぐろみよ

プロフィール
女性誌や広告のイラスト、本の装幀画などで活躍するほか、エッセイやオブジェ制作も手掛ける。「私とパトが建てた居心地のいい家」「みつける・集める・つくる」「もののなまえずかん」他著書多数。

 

私とパトが建てた居心地のいい家/めぐろ みよ

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