こんにちは、山﨑美奈子です。
■「空色」イロイロ
太陽がギラギラと照りつける夏本番です。
私は木陰に入ると、空を見上げるようにしています。
明るくクリアに晴れ渡った空の青は、一服の清涼剤のように気持ちがスッキリするからです。
日本人は、空の青を「空色」と呼んでいます。
しかし、英語圏に目を転じると、空色に色々な名前がついているのです。
例えば、昼間の天頂の青を「ゼニスブルー」、地平線に接している部分の淡く緑がかった青を「ホライゾンブルー」、「セレスト」は天上の青を称える美称、などなど。
皆さんもたまには空を見上げて、ご自分が「空色」だと感じる色を探してみてくださいね。


■ なぜ青は寒色?
夏限定の商品や服、小物など、身の回りに青が増える季節です。それは、青系の色が寒色で清涼感のある色だからです。
皆さんは「青」から何を連想しますか?
水、空、海などを思い浮かべる方もいれば、青い服やソーダアイスなどを連想する方もいます。
後者は個人的な好みや思い出からの連想ですが、前者は世代や性別などによらず、一般的な共通認識として定着しています。
このように、色から連想するイメージのなかでも広く一般化したものを「色の象徴性」といいます。
青は水の冷たさや、水を飲んだときの清涼感などを象徴するので、寒色として多くの場で利用されているのです。二口蛇口の温水は赤、冷水は青などはいい例です。
今年の夏は「節電」という大きな課題があります。青の効果を利用して、電気だけに頼らない夏のすごし方を工夫してみてください。
■ 暑い夏を乗り切るための必須カラー「青」
皆さんは、人が持つ五感の中で、主に何の情報に頼っているかを意識したことはありますか?
実は、約8割を視覚情報に頼っていると言われているのです。
さらに、視覚情報の約8割を色の情報が占めているといいます。だから色はとても重要な情報源だといえますね。
「青」と一口に言っても明るさや鮮やかさの違いによってさまざまな色がありますし、青の効果も寒色というだけではありません。
青の使い方や効果を知れば、今までよりも快適に過ごせるはずです。
・ 清涼感のキメテは透明感+明るさ
夏に有効な青のイメージは「寒色」と「清涼感」。
透明感があって明るい青緑や青は、涼しさを感じるにはピッタリの色。
ほんのり色付いた程度のごく淡い色や真っ白と組み合わせるとより効果的です。
さらに、風鈴や金魚鉢など、ビーズやガラスのように透明感のある素材にもこだわると、より清涼感を演出できます。

・ 寒色だけじゃない青のパワー
下の写真を見て、皆さんはどちらのお部屋に奥行を感じますか?

多くの方が上だと感じると思います。
これは色に「距離感」に関わる効果があるためです。
同じ距離から見ても、赤やオレンジなどの暖色系は手前に感じるので【進出色】、青緑や青の寒色系は遠のいて見えるので【後退色】といわれています。
夏はお部屋を広く見えるほうがサッパリした感じがしますね。
・ 青をインテリアで活用するときの注意点
冷涼感を刺激してしまう青をインテリアに使う際は、夏の限定色にできるよう、季節によって変更しやすい部分で考えていきましょう。
インテリアに向いているのは、明るくて穏やかな青です。
青を後退色として利用する場合は、室内全てよりも壁のどこか一面だけに施す方が効果的。遮光カーテンなどを寒色系にしてもいいですね。
また、鮮やかな青はクッションやフォトフレームなど、室内のアクセント程度にとどめましょう。
ラグマットなど床に近い位置で使うアイテムなら、多少暗くても構いません。
入浴剤の色を夏だけ青にするのもいいですね。青には気持ちを落ち着かせる鎮静効果もあるので、リラックスしたバスタイムがすごせますよ。

・ お買い物では面積効果にご注意!
最近では、ショップへ出かけずに通販で購入する機会が多くなりました。特に暑い夏には日中に出かけなくて済むので、とても便利ですよね。
ここで注意したいのが、色の【面積効果】です。
クッションカバーなどの小さいアイテムならそれほど問題ありませんが、ベッドカバーやカーテンなどのようにある程度大きいサイズを選ぶ場合、小さなカラーサンプルだけで選ぶと、実物と色の見え方や印象が違ってしまうことがあるのです。
色や素材によるので一概には言えませんが、一般的には小さなサンプルよりも実物の方が明るい色はより明るく鮮やかに、暗い色はより暗く濃く感じる傾向にあります。
青であれば「色みが少し薄すぎるかな」と思う程度でも、意外と鮮やかに感じたりします。
大きい商品は、できるだけ店頭で実物を確認してから購入することをオススメします。
・ 好きな色も忘れないで!
今回は夏に使える色の効果をご紹介しましたが、実は忘れてならないのがご自分の好きな色や気になる色。
温度も湿度も高い日本の夏は、どうしてもイライラしがち。
そんなときでも好きな色やお気に入りのアイテムを使っているだけで、気持ちが何となく浮き立つように感じるものです。
ぜひ、お気に入りの夏アイテムをそばに置いて、暑さに負けないでくださいね!