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2011年09月19日

若い二人のスイートホーム計画(3)

前回は家づくりの出発点について考えてみました。若い二人の想いやこだわりを大切にして家づくりに反映することができれば、きっと素敵な家を建てることができると思います。
今回は、土地の広さから家づくりについて考えてみたいと思います。

家づくりについて考えはじめると家そのもののことはもちろん、土地についてもいろいろ考えなくてはいけませんね。法律上の規制などで、土地は場所によって建てられる家の大きさの限度が異なっています。

建蔽率や容積率という言葉を聞いたことがあると思いますが、土地は用途地域というものが決まっていてエリアによって住宅系、商業系、工業系というように分けられています。
住宅系の場合、建蔽率(敷地にどの位の面積の建物が建てられるか=空地をどの位とらなければいけないか)は概ね30~80%、容積率(その土地にどの位の面積まで建物をたてられるか)は50~500%と場所によって巾があります。
例えば、40坪の敷地の場合、建蔽率が60%、容積率が200%とします。
敷地の200%の大きさの家が建築可能で最大80坪の家を建てることができますが、敷地の空地を40%確保しなければいけないので1Fは約24坪が限度になります。

ものすごく大きな平屋の家に住みたいと思った場合には、ものすごく大きな土地が必要になってきます。
人里離れた土地であればその価格も安いでしょうが、都心の真ん中や通勤圏内に家を建てたいと思った場合には、購入できる土地の大きさで建てられる家の面積が決まってしまうという訳なのです。

ところで、極小住宅というのを耳にしたことがあるでしょうか?
最近ではペットハウスなどという愛称でも呼ばれることがあるのですが、10~20坪程度の土地に一般的な家より小さな家を建てることを指します。
ところが、最近ではいろいろな工夫が施されて、とてもユニークでしかも住みやすい小さな家がたくさん建てられています。

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当然ですが、小さな土地に必要なスペースを組み入れていくと平屋は無理で、必要に応じてまるで搭屋のように縦に延びた住宅になります。
それでも必要な面積が確保できなければ地下に部屋を作ることもあります。

地下を作れば費用は上がりますが、建物の基礎が地中深くに入るようになるので構造上安全性が高まります。
また、防音効果も高く地下をオーディオルームなどにしている家もあります。
でもきちんと処理をしないと湿気が高く環境が悪いというだけでなく、昨今の大雨などを考えると、浸水という大きなトラブルも想定しなければなりません。

各フロアに1部屋づつ作って、屋上の見晴らしのいいところにお風呂とかテラスを配置するとか、想像するだけでも気持ちのいい特別感のある家ができあがることもあります。
でも、ここでも建築の法規上でクリアしなければいけない条件が多くありますので、こういう特徴的な家を造りたければ、極小住宅に関する専門知識をもった建築士などに相談するのがいいでしょう。

ところで、候補地は道路に接道しているでしょうか?
道路に接道しているというのは敷地が巾4m以上の道路と2m以上接しているということです。敷地と道が接していないと家は建てられません。
当然きちんとした不動産屋さんの斡旋だとしても、事前にその土地が持つ規制や建築条件についてはきちんとしたチェックが必要となってきます。
その他にも建物の高さの制限や斜線の制限、火災を防ぐ防火措置を定めた地域、崖などの安全性を定めたものといろいろな制限がかかってきますので注意しましょう。

家は工夫と発想次第で、想いやこだわりや夢を実現することができます。
若い二人だから予算的に厳しいと家づくりをあきらめないで、いろいろと可能性を検討してみてはいかがでしょうか?
そしてそのプロセスを楽しむことで、お互いの価値観や夢や家庭に対するイメージが理解できます。
二人の夢を共有できることは素晴らしいことですよね。
そして、若い二人ならば既成概念に縛られることもなく、自由で楽しい家づくりが実現できるかもしれませんね。

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森麗子

プロフィール
住宅設計で有名な清家清先生の事務所で住宅のほか、横浜八景島シーパラダイスやスポーツクラブなどの設計に携わった後に独立。「女性の目線で女性に優しいデザイン」をテーマに女性による建築デザインユニットを運営中。

  • CRESCASA「クレスカーサ」
  • おひさまハイムFAN
  • セキスイハイムの平屋 楽の家