ちいさな家応援サイト〈ちいさな家が好き〉

ちいさい家だと、幸せに手が届く。


2012年01月23日

繊細で美しい、鉄のインテリア

広島で鍜治職人をしている友人の展示会へ行きました。この業界では珍しい、女性の鍜治職人です。
ャンドルスタンドやランプなどのインテリアアイテムの他、地元デパートの装飾や、JR博多駅で使う椅子など、かなり大掛かりな作品も手がけています。

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今回の展示場所は、茅場町にある古いビルを改装した一室にあるギャラリー。時が止まったかのような静寂な空間に、凛とした風情で作品が並んでいました。

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この柔らかなフォルムは、やはり彼女でなければ出せない味わい。
まるで自然に生える草木のように、自由に繊細に、優しく伸びていく曲線が心地よいのです。ヨーロッパのアンティークのような雰囲気もありますが、全て彼女がオリジナルでデザインしたものです。
鉄という扱いの難しい素材と向き合い、1mm単位で丁寧に形を作っていきます。全て手作りで、燃え盛る火の上で勢いよく鉄を叩いたり、慎重に少しずつ曲げたりする、相当な肉体労働です。

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鉄というとどっしり重いイメージがあり、普通の家で使うにはちょっと敬遠してしまいがちな素材ですが、彼女の作る作品は、どこか軽やかで華奢な雰囲気。こういう鉄もあるんですね。
たとえ小さな部屋であっても、あまり威圧感がありません。造形に女性らしい配慮があり、使いやすいデザインのものが多いのです。
例えば階段の手すりや、玄関のフェンス、家の表札代わりの看板など、注文に応じた制作もしてくれますが、特にインテリアとして手軽に取り入れやすく、印象的な美しさを放ってくれるのはランプ。
鉄に光を加えることで、優しい温かみが感じられます。
明かりを灯すと壁にふわりと浮き上がる影にも情緒があります。
壁に何も飾らなくても、影が立派なインテリアになってくれるのです。
ひとつあるだけで、部屋の雰囲気をがらりと変えてくれそうです。

Forgerone
http://forgerone.com/

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江沢香織

プロフィール
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーでのライター、コーディネーターとして活躍中。

  • CRESCASA「クレスカーサ」
  • おひさまハイムFAN
  • セキスイハイムの平屋 楽の家

2011年11月23日

パリの小さなアパルトマン

先日、パリのアパルトマンに住む友人宅を訪ねてきたのですが、あまりに可愛かったのでご紹介したいと思います。
夫婦二人と犬一匹で暮らす彼女の家は、古いアパルトマンの上階にあります。
エレベーターはなく、ぐるぐるとひたすら階段を登るのですが、各踊り場には、ちょっとしたアンティークの家具や小物が飾ってあり、ほっと目を和ませてくれます。この建物の持ち主の洒落た趣味を感じます。
そしてようやくたどり着いた彼女の家の扉を開けるとこんな具合。

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赤い壁の細い廊下の向こうにキッチンがほんのり見えます。
この色、なんだか映画「アメリ」を彷彿させますね。
天井にちょこっと見える素朴な木の柱や、壁にさり気なく掛かった古いはしごなどにも味があります。

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そしてキッチンはこんな感じです。
まさにフランスらしいキッチン!
白やシルバーなど色が統一されているので落ち着いた印象です。
すっきりとしていて使いやすそうなキッチンです。

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キッチンの反対側の棚の風景。
何気なく並んでいるけれど、統一感があります。
彼女はアンティークが大好きで、蚤の市にもよく出かけるそう。
そうやって見つけてきた古くて味わいある食器や道具が、良い雰囲気を醸し出しています。

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こういうフランスらしいディティールもいいですね。
窓を閉める留め金が異様に凝っています。
出窓の柵にも装飾が施され、昔のままになっています。
実際、使いづらくて文句を言う人も多そうですが、古いものを残そうとするフランス人の粋な感性にもグッときます。

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壁は一部がこんな風に石を積み上げたようになっていました。
ちょっぴり個性的で、古いなりの不自由もあるけれど、それを工夫して楽しみながら暮らしている彼女の様子に、ウキウキとした気分になりました。
こじんまりとした小さな空間ですが、ものを厳選して住みやすく心地よい部屋を作り上げています。
またぜひ遊びに行きたいな、と思う家です。


2011年08月23日

木工の街、旭川へ

7月の初めに、北海道・旭川へ行きました。
旭川は日本でも有数の木工の街。街中にはたくさんの木工工場があります。
今回は、そんな旭川の木工工場の各所を訪ねたり、森へ入って木を切る現場を体験したり、旭川を盛り上げようと活動する様々な方たちとの交流を深めたり、という盛りだくさんな内容の旅をしてきました。
東京からはプロダクトデザイナーを中心に、建築家や雑誌編集者、美大の学生など、様々なジャンルの人が集まりました。

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山や森林を守る専門家の誘導で森に入り、みんなで木を伐採するのですが、ただ切れ ばいいというのではありません。
どの木を切ることが森全体のために一番良いか、最善の方法を考えた上で、切るべき木を選びます。
例えば、他の木の成長を邪魔しているとか、伸びにくい場所に生えているとか、みんなでそれぞれの考えを述べて意見交換を行い、最終的にどの木にするか絞っていきます。実際に生えている木を切って、森に対する認識を深めていく、という作業は、普段ではなかなかできないリアルな経験でした。
木を伐採したあとは、みんなで山の麓まで運びます。結構重いから大変。
でも、お互い協力し合って、初対面同士でも妙な一体感があります。
そして麓でのお昼ご飯は、シンプルなおむすびがびっくりするほどおいしい。

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丸太を製材する工場、そして木材から家具や小物を作る工場なども回ります。
たった一人でやっている木工作家の小さな工房から、従業員もたくさんいて設備の整った大きな工場まで、様々な加工現場を見て回りました。
工場といっても、旭川という土地柄のせいか、どこもゆったりとした、気持ちの良い雰囲気がありました。
機械は中古でも、長年の経験と腕を持った人物がいて、ユーザーのちょっとしたオーダーにも一つひとつ真摯に答えてくれる、細かい気配りのところもあれば、レーザーを使ってあらゆる角度や曲線も思いのままに切断し、人間工学に基づいた最新の技術で、身体に 優しい家具を作っているところもあったり。

参加したデザイナーたちは、それぞれ工場の特長に応じて、自身の作品制作とのマッ チングを模索します。
お互い積極的に会話をして、具体的な考えを交換しあった上での歩み寄りなので、その後の仕事もスムーズに流れることが多いようです。
木工に対する真面目で熱い心を持った人々が多く、様々な新しい展開が期待できそうでした。

日本の家具も建物も、木でできているものは数多くあります。
木がどんな風に仕入れられ、加工され、製品になっているのか、その過程を直接見て、作る人と話ができたことはよい経験でした。
ものづくりの現場を知ることは、良い家づくりのためにも、大事なことのひとつかもしれないですね。

■今回訪れた旭川の木工家具・雑貨工場
カンディハウス
http://www.condehouse.co.jp/

コサイン
http://www.cosine.com/

匠工芸
http://www.takumikohgei.com/

ササキ工芸
http://sasaki-kogei.com/

工房 アームズ
〒071-1545 北海道上川郡東神楽町15号北3番地
TEL:0166-83-0800
FAX:0166-83-0801


2011年07月08日

interiorlifestyleで見つけた夏の雑貨

6月初旬、毎年ビッグサイトで開かれる「interiorlifestyle」の展示会へ行ってきました。
今年は震災の影響もあり、若干規模が縮小されていましたが、その分見ごたえのある展示も多く、なかなか楽しめました。
今回は、これから夏に向けて、涼しくなれそうな気になるプロダクトを中心にご紹介しようと思います。

まず食いついてしまったのが、建築家・寺田尚樹氏のデザインによる、「15.0% My Dear Ice Cream Lovers」。
アイスクリームが大好きな人にもっと好きになってもらうためのプロジェクトで、アイスクリームのためのプロダクトやレシピ提案をしていくそうです。
15.0%という数字は「アイスクリーム=乳固形分15.0%以上」という日本の成分規格から。
今回は、3種のアイスクリームスプーンが発表されていました。

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スプーンの素材は無垢のアルミニウム。持ってみると、程よい重量感です。
アルミというとペコペコな軽さを想像してしまいますが、空洞ではなく塊なのでしっかりしています。
冷凍庫から出したばかりのアイスクリームは大抵カッチンカッチンに凍っていて、市販のアイスに付いている木やプラスチックのスプーンでは折れてしまいかねません。
このアルミスプーンは太さや短さ、ふっくらと手になじむ形が、カチカチアイスをすくうにもできるだけ手を痛めず使いやすいように、という配慮で作られているそうです。
またアルミニウムは熱電動率が高いため、スプーンを持つ手の体温によって、アイスクリームを少しずつ溶かしながらすくうことができるそうです。
アイスを美味しくいただくために、とことん考えられて作られたスプーンです。

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スタンダードな卵形と、先が平らなもの、ギザギザのものの3種。それぞれ、vanilla、chocolate、strawberryと名前が付いています。

15.0% My Dear Ice Cream Lovers

そして次は富山県高岡市にある「山口久乗」の商品。
ここは明治40年より、伝統工芸である高岡銅器の仏具などを中心に製作している会社です。
ここで作られている「久乗おりん」というシリーズに注目!
ブースからはうっとりするような優しく涼やかな音色が響いていて、引き込まれずにはいられません。
音に釣られて実際多くの人が集まっていました。
元々仏さま用に作られていた道具を、日常のインテリアとして楽しめるよう、モダンでどこかホッとする、可愛らしいデザインに生まれ変わらせています。

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手に持って鳴らすシンプルなものから、家のドアに取り付けられるマグネット付きのものや、ゆらゆら揺れてメッセージカードをはさめるもの、楽器のように音階があって遊べるものなど、様々な商品があります。
清らかで透き通るような響き、とにかく音の心地よさがたまらなくて癒されます。
夏の暑さもすぅっと鎮めてくれそうな、優雅で清々しい商品です。

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久乗おりん

そして最後は、夏といえばやっぱりビール!と思って見つけた栓抜き。
こちらは真鍮製で、すこしさらさらとした独特の質感があります。
デザイナー小林幹也氏による商品「IKI」シリーズで、砂の表情を生かした鋳型を使い、自然で美しい鋳肌が表現されています。使い勝手に配慮しつつ、テーブルにぽんと置いてもオブジェのような、不思議なフォルムを楽しめます。
これでシュポッと栓を抜いたら、美味しくビールが飲めそうです。

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小林幹也氏のプロダクトを集めたショップ・タイヨウのした

小林幹也

今年は節電、節電と騒がれ、日本の暑い夏をどう過ごそうかと思案されている方も多いと思いますが、日常の小道具にも、ささやかな涼を感じられるよう、少しでも工夫してみてはいかがでしょうか?


2011年04月16日

インテリアショップ等の被災地支援情報

震災から一ヶ月が過ぎ、まだ心配の絶えない日々をお過ごしの方も多いかと思います。
被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、インテリアショップ等の被災地支援に関する情報をまとめてみました。
お出掛けの際には、ぜひご参考下さい。

★Franc franc
http://www.francfranc.com/jp/news/2011/03/post_27/

3/14(月)より、全国のFrnacfranc、Franc franc BAZARにて緊急支援募金を実施。
お客様と従業員より寄せられた募金総額は、被害に遭われた各都道府県の自治体へ贈呈させていただきます。

・対象店舗:
Francfranc、Franc franc BAZAR全店
及びBALS TOKYO、J-PERIOD、About a girl、WTW全店
・義援金贈呈先: 岩手県災害義援金募集委員会
宮城県災害対策本部宮城県保健福祉部社会福祉課団体指導班
福島県災害対策本部福島県義捐金配分委員会
茨城県福祉指導課社会福祉法人茨城県共同募金会
※Franc francでは、被災地へブランケット等の支援物資寄贈、生活必需品の半額提供等も随時行っているようです。

★IKEA
http://news.ikea.jp/news/news110330

イケア・ジャパンでは、IKEA船橋、IKEA港北、IKEA新三郷の関東3店舗の店頭で、募金活動を行います。
集まった募金は、日本ユニセフ協会および社団法人セーブ・ザ・チルドレンジャパンを通じて、東日本大震災の被災者の方々の支援に役立てていただきます。

・支援パートナー:日本ユニセフ協会、社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
・募金箱設置場所:IKEA船橋、IKEA港北、IKEA新三郷のお会計エリアのレジ脇
関西ではIKEA神戸、IKEA鶴浜の2店舗にて

また、お客さまの「何かしたい」の気持ちをイケアが届ける『東日本大震災支援プロジェクト』を開始。
関西の2店舗IKEA神戸およびIKEA鶴浜において、「何かしたいけど、どうすればいいの!?」、「不安な日々をすごしている人たちを、励ましたい!」「阪神大震災のときにもらった温かい気持ちを、つなげたい!」といったお客さまの思いを、1人でも多くの被災地の方々にお届けし、支援したいと考え、通常価格の半額でお客さまにお買い上げいただいたお布団やクッションなど取扱商品の一部を、イケアが現地まで陸送するというもの。
・ 募集期間:2011年4月1日(金)~4月30日(土)

他、IKEAでは、掛け布団、タオル、バスタオル、子ども用ラグ、ぬいぐるみ、ポテトチップス、ミネラルウォーター 等を緊急支援物資として提供。
また、被災地のこども向け支援も行っています。

★無印良品
http://www.muji.net/store/cmdty/donation/

募金券「東日本大震災 復興支援」ジャパン・プラットフォームの販売を開始。
東日本大震災による被害に対して、無印良品では支援金による復興支援を実施いたします。
10円単位で、クレジットカード、MUJI.netクーポン、MUJI GIFT CARDを利用して、ジャパン・プラットフォームの東日本大震災 復興支援活動に寄付することができます。
※ジャパン・プラットフォームは、NGO、経済界、政府、メディア等が対等なパートナーシップの下、自然災害、国際緊急援助、復興支援等を迅速、効果的に実施する、国際人道支援システムです。

★CIBONE
http://cibone.com/information.html

CIBONEでは、このたびの東日本の地震により被害をうけられた皆様へ、お客様皆様からのご支援をお願いしております。
被災地の皆様へ義援金をお送りするため、青山、自由が丘の各店に募金箱を設置しております。
皆様から、いただいたご寄付は、緊急支援プロジェクト運営事務局 NPO法人チャリティ・プラットフォームを通じて、全額が公益社団法人Civic Forceに届けられます。
ご賛同してくださるお客様のお気持ちを、緊急支援プロジェクト運営事務局 NPO法人チャリティ・プラットフォームを通じて、全額が公益社団法人CIVIC FORCEに届けられます。

★私の部屋
http://www.watashinoheya.co.jp/01_tenpo/news/index.html#bknbk

株式会社私の部屋リビングの各店では、被災地復興支援のための募金を実施いたします。
4月9日(土)より、各店舗のレジカウンターにて募金箱を設置いたします。
お預りした募金は日本赤十字社を通じて被災地の支援に役立てられます。

・期間:4月9日(土)~5月8日(日)
・設置店舗
○私の部屋: 北見店/札幌店/花巻店/仙台店/大宮店/柏店/小手指店/吉祥寺店/丸の内店/銀座店/自由が丘店/横浜店/長野店/松本店/新潟店/安城店/西尾店/伊賀上野店/名古屋店/富山店/大阪店/沖縄店
○ミュゼ・イマジネール:六本木ヒルズ
○キャトル・セゾン:トキオ(自由が丘)/札幌/柏/イクスピアリ /たまプラーザ テラス/町田/吉祥寺/銀座/名古屋/京都/大阪/プラン(梅田)/なんば/神戸
○キャトル・セゾン プティ:大阪
○アトリエ・パリジェンヌ :新宿ルミネエスト
○カフェ・キャトル:吉祥寺/神戸
※災害復興支援募金について、百貨店、商業施設、個別店舗等で、別の形にて募金箱の設置を行っている店舗もございます。

支援の方法は様々なかたちがあると思います。
ひとりひとりが少しずつ、小さなことでもできる範囲で、無理せず長く続けていけたらいいですね。


2011年01月20日

インテリア好き必見!ロンドンの博物館

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イギリス、ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート博物館は、美術・生活工芸品やインダストリアルデザインを中心に膨大な所蔵数を誇り、室内装飾のありとあらゆるものが展示されています。
あまりにも広く展示品が多いため、じっくり観ていたらとても一日では回りきれませんが、インテリア好き、工芸好きにはたまらない博物館です。

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さて、まず最初に向かったのは陶芸のコーナー。コーナーといっても大広間が何室もあって、先が見えないほど延々と果てしなく陶芸品が並んでいます。
さすがイギリスだけあって、紅茶用のポットやカップは種類が豊富。古きよき時代の、貴族のお茶の時間に思いを馳せながら、あれが家にあったらいいなあ、などと自分の好みを探してみても楽しい。

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陶芸品は、いわゆるヨーロッパのアンティークものばかりでなく、中近東の古代遺跡のようなものから、中国や朝鮮、日本の民藝などもあります。
オランダのヘラ・ヨンゲリウスなど、現代アーティストのものも展示されています。写真は日本でも人気の高い、北欧のアラビア。
ここに来るだけで世界中の陶芸の歴史を一同に観ることができます。学生達が学校の授業などでスケッチをしている姿もよく見かけます。
1852年に産業振興のために造られ、製造労働者に、工芸の質を高め、デザインの重要性を伝えるという教育的な意味を持っているので、基本的に入場は無料。子供の頃から身近にこういった環境があるのは、うらやましい限りです。

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もちろん陶芸だけではなく、ガラス、アイアン、壁紙、テキスタイル、銀製品、宝飾品などなど、他にもたくさん!(所蔵数は500万点を超えるといわれています。)
それぞれジャンル分けして展示されているので、自分の興味あるものにターゲットを絞ったほうが、効率よく鑑賞できます。
インテリアのヒントになりそうなパーツや調度品がたくさん見つかり、家づくりのアイディアも膨らみそうです。たとえ芸術の専門知識がなくても、ワクワク楽しめてしまう博物館なのです。

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そして訪れておきたいのが、館内にあるカフェスペース。
写真はアーツ&クラフツ運動を推進した「モダン・デザインの父」、ウィリアム・モリスがデザインした部屋です。
1867年当時の作品を心ゆくまで体感できる素晴らしい空間。イギリス人を気取って、紅茶とスコーンで一休みもいいかもしれません。(ただしお昼時は混み合うので要注意!)。
他にはジェームス・ギャンブルや、エドワード・ポインターがデザインした部屋もあります。お好みで自分の好きな部屋で寛いでもよいでしょう。
落ち着いた雰囲気でありながら気さくなカフェなので、つい長居したくなります。料理やケーキをサーブするスペースもナチュラルシンプルで機能的なインテリアなので、一見の価値ありです。

ヴィクトリア&アルバート博物館(一部日本語あり)
http://www.vam.ac.uk/


2010年11月21日

小鹿田焼の窯元訪問

今回は九州大分県の日田にある、小鹿田焼の窯元を訪れました。

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小鹿田焼は江戸時代より続く陶芸の里で、かつてより一般の家庭で使うためのシンプルで素朴な器が作られていました。
昭和初期に民藝運動の指導者・柳宗悦がその器を紹介したことから全国的に注目が集まり、イギリスの陶芸家・バーナード・リーチも現地を訪れ、滞在して作陶を行いました。
現在も代々続く10軒の窯元があり、山あいの風光明媚なこの地で、静かにものづくりを続けています。

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小鹿田焼の器は、和食器でありながら、どこか北欧風のような素朴でグラフィカルな模様が入っていて、和にも洋にも馴染む、とても使いやすいアイテムです。
インテリアとして合わせやすく、飾っておいても楽しい器です。

これらの模様は伝統技法によるもので、全て手作業。
代表的な技法のひとつ「飛びかんな」は、ロクロを回しながら、金属板で一定のリズムを保ちながら、器の表面をさっと引っかく作業。
あっという間の出来事なのに、縦長の細かくきれいな模様が見事に点々と入ります。その手さばきには目を見張るほど。

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窯元へ行くと、たくさんの種類の器がどっさり並んでいて、しかもお手頃価格なので本当に目移りします。
時間をかけてゆっくり選べるよう、余裕を持って訪ねるのがコツ。職人さんとあれこれ相談しながら、器談義を楽しんで下さい。

とは言っても、小鹿田へ行くのはなかなか大変、という場合には、以下のお店もご参考までに。

★小鹿田焼の見つかる店

べにや民芸店
http://beniya.m78.com/

備後屋
http://www.quasar.nu/bingoya/

KOHORO
http://www.kohoro.jp/

SML
http://www.sm-l.jp/

もやい工藝
http://moyaikogei.jp/

※また、全国各地の民藝館の併設ショップにも置いてあることが多いです。

日田市観光協会のHP
http://www.oidehita.com/


2010年07月21日

カゴのある暮らし

インテリア好きにとって人気の高いアイテムのひとつであるカゴ。つい集めてしまうという人も多いのではないでしょうか。
カゴほど世界中で作られ、使われている道具というのも、他にないかもしれません。

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アジアのマーケットでは、ざっくり編まれた素朴なカゴの上に、野菜や果物がどさっと積まれています。
ヨーロッパの市場でも、人々はカゴを手に下げお買い物。底にキャスターが付いて、カラカラと引っ張るカート式のものもあります。
アフリカのカゴは、赤や黄色で模様が編み込まれていたり、カラフルなビーズの装飾が付いていたりして、大胆な色使い。
そして、竹やあけび、山ぶどうの蔓など、四季折々の自然素材から作られる日本のカゴ。どこの国でも、カゴは普段の生活に密着し、日々使われています。

かつて、倉敷にある民藝館を訪ねたら、世界中のカゴを集めた「カゴの部屋」というのがありました。
初代館長だった外村吉之介さんはカゴが大好きだったそうで、たくさんコレクションされていたそうです。
訪れた来館者に対しても、館長自ら現れて、カゴの説明をされていたとか。そして、どこかで講演の依頼があると、いつもカゴを片手に出かけて行ったそうです。
なんだか微笑ましいエピソードですね。

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日本人の暮らしにも、昔からカゴは欠かせない道具のひとつ。
そんなわけで最近、竹 籠作りのワークショップに参加してみました。
竹籠の産地である別府の職人さんに教わって、取っ手の付いた手提げカゴを作ります。
竹はしなやかな弾力性があり、丈夫で壊れにくい素材。といっても、いざ作るとなると力加減はなかなか難しく、ぎゅっと詰めて編まないとスカスカになってしまうし、勢い余って力を入れすぎるとパリンと折れてしまいます。霧吹きで充分に湿らせ、竹を柔らかくしながら、手際よく編みこんで行きます。
職人さんは2,3時間でたちまち編み上げてしまうそうですが、私たちは丸1日がかり。
しかし、やっとの思いで出来上がった竹籠は、愛着もひとしお。
ペットボトルが3本くらい入る大きさで、取っ手が付いているため、バッグとしてお買い物に持っていけるし、普段は壁に下げて小物の収納用にもなります。
中に瓶などを入れて、花を挿してもきれいです。かたちがシンプルなので、どんな部屋でもすんなり馴染みます。

カゴはインテリアに取り入れやすい便利なアイテム。
ひとつぽつんと置いてあるだけでも様になりますが、様々な国のものを混ぜても、かたちや大きさがバラバラでも、意外と程よくまとまり、ほのぼのと和やかな風景を演出してくれます。逆に同じものを複数揃えて並べると、空間がきりっと引き締まります。
困ったときのカゴ頼み?!と言ってもいいほど。小さな家のインテリアにも大活躍してくれるに違いありません。

最後に、素敵なカゴが見つかりそうな店をご紹介します。

暮らしの道具 谷中松野屋(和、アジアのカゴ)
http://yanakamatsunoya.jp/

KOHORO(和、アジアのカゴ)
http://www.kohoro.jp/

黄色い鳥器店(和のカゴ)
http://www.kiiroi-tori.com/

巣巣(北欧、ラトビア、モロッコなどのカゴ)
http://www.susu.co.jp/

キャトル・セゾン(フランスのカゴ)
http://www.quatresaisons.co.jp/

F.O.B COOP (フランス、ヨーロッパのカゴ)
http://www.fobcoop.co.jp/

グランピエ(中近東、エスニックのカゴ)
http://www.granpie.com/


2010年05月27日

窓の景色で小さな家を楽しむ

子供の頃、家は小さなマンションでしたが、高台にあったせいか、よく窓から富士山を眺めていました。
冬が近づくと「富士山の雪、積もったかな?」なんて毎朝眺めるのが日課でした。
特にカラっと晴れた天気の良い朝に富士山の姿がくっきり堂々と見えると、今日は何かいいことがあるような気がしていたものです。
そして一日の終わりに、真っ赤な夕焼け空が広がって、シルエットのように浮かび上がった富士山と、そのすぐそばを静かに沈んでいく夕日は、時として息を呑むような美しさでした。
きれいな夕日を見つけると黙ってはいられず、大慌てで家族を呼んで、沈むまでみんなで眺めていたのでした。

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家の中が快適であることも大事だけれど、窓の外のささやかな景色で、心和まされることがあります。
借景といって、外の景色を風景画のように、そのままインテリアに取り入れる方法もあります。(元々は、日本庭園などで海や山など自然の風景をそのまま庭の景色に取り入れて生かす、造園技法のことをいうそうです)。
春は桜、冬は雪、など借景は季節や時間によって変わっていくこともある、なかなか贅沢なインテリアです。
外の景色を一緒に眺めるだけで、家族の思い出が深まることもあります。
家を建てるときは、窓の位置と外の景色の関係にも気を配ってみると、また新たな発見があるかもしれません。

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必ずしも景色のいい家に住めるとは限りません。でも、外の風景に何かちょっとしたお楽しみを作るだけでも、住むことは楽しくなるように思います。
例えば隣りの家のお庭の花が咲いているとか、ノラ猫がいつものところで寝そべっているとか。
自分だけのささやかな楽しい景色があると、それを見つけただけで、ちょっぴりウキウキしてきませんか。
外の景色もインテリアのひとつとして、アイディアを巡らせれば、家作りがまた少し、楽しくなるように思います。

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2010年03月30日

春の訪れをお部屋で手軽に楽しもう

だんだんと春が近づいてまいりました。
公園や並木道を歩くと、花のつぼみがぐんぐん膨らんでくるのを実感します。
日本には、お花見という素敵な文化もありますね。
春になると桜が気になって仕方ないのは、日本人ならではの性分でしょうか。

花を愛でて楽しむのは万国共通。
ヨーロッパでは春になると一気に花が咲き乱れます。
こちらはちょっぴり意図的だったりしますが、春が近づくと花壇や橋などが造園師によってすばやく整備され、小さな村などは一晩であっというまに花だらけになります。
昨日までグレートーンの寒々しかった風景が、赤や黄色でにわかに華やいで、目を疑うほどの変わり様。
春=花という気持ちは、どこも変わらないのですね。
フランスでは、ミシェランの三ツ星ならぬ花のランク付けがあり、各町の入り口に、「この町は1つ花、2つ花」なんていう、花のマークの表記があります。
町がどれくらいきれいに花で飾られているかを示しているのです。
ちなみにパリはやっぱり花の都(!)で「4つ花」だそうです。
(ランクは変動したりもするそうなので、今年は正確には分かりませんが)。

フランスやベルギーなどでは、家を花で飾ることは日常の出来事で、マルシェで気軽に花を求めることもできるし、街角にはセンスの良い花屋が数多くあります。
人に差し上げるだけではなく、自分の部屋を飾るために花を買い、さりげなくインテリアに利用しています。
技巧的なアレンジをするばかりではなく、例えば薔薇を一輪挿すだけでも、部屋がパッと明るくなり、ウキウキと楽しい気分になります。

日本人もヨーロッパ人に負けないほどの花好きですが、なにせ部屋が小さかったりするため、なかなか花に手を出せない人も多いかもしれません。
昔の人は床の間に花を飾ったりしていましたが、現代の家ではフラワーベースを置く場所がなかったり、子供がいたずらしてひっくり返すのが心配だったり。
毎日忙しくて水を替える暇もない、という人もいるかもしれないですね。
それでも花は好きだし、何か部屋を楽しく飾れるものは?と探していたら、ちょっといいものを見つけました。

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これは実は造花なのですが、驚くほど精巧にできています。
造花といういやらしさを全く感じさせないほどナチュラルで品が良いのです。
オランダのシルカ社というところのアートフラワーだそう。
花の国オランダならではのエレガントな造形と質感です。
生花と違って光に強く痛まないので、ファッション誌の撮影などでもよく利用されているそうです。
水も必要ないので手間要らずだし、壁を飾ったり、ぶら下げたりなど、アイディア次第でより自由にデコレーションを楽しめます。
1本ずつ販売しているので、自分で好きなように組み合わせを考えてもいい。
お値段もそれほど高くありません。

そして、さらに実用的で気軽なものとしては、こんなものもあります。

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写真で見ると花束のようですが、茎の方をよく見てください。
bonboog(ボンブーグ)というブランドから出ているボタニカルペンです。
こちらもかなりリアルな造花を使ってデザインされているため、文房具というより、インテリアアイテム。
一本でもペン立てに挿しておくと、なかなかインパクトがあります。
気軽に花を楽しめるし、ペンとして普通に使えるので実用的です。
葉や花の種類もたくさん揃っており、いくつかまとめても楽しいです。

本物の花を飾ることにちょっと躊躇している方は、こんなアイテムを使って、春の訪れを気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか?

east side tokyo(イーストサイドトーキョー)
FLOWER & CRAFT
(シルカ社のアートフラワー販売店)
東京都台東区蔵前1-5-7
tel 03-5833-6541
9:00~17:30
日・祝休
http://eastsidetokyo.jp/

bonboog(ボンブーグ)
http://www.bonboog.com/


2010年02月26日

小さな家によく似合う、谷中のほのぼの雑貨

東京・谷中は古い家やお寺があちこちに点在し、ぶらぶらとお散歩するのが楽しいエリアです。
最近はお洒落なカフェやギャラリー、雑貨店も増え、幅広い世代の人々に親しまれています。(日暮里駅に谷中のお店マップもあるので便利!)
のんびり穏やかな街並みのせいか、ネコが多いのも特徴。
陽だまりにちょこんと陣取っているネコの姿に、思わず和んでしまいます。

谷中でも特に賑わいをみせているのが、「夕やけだんだん」とも名付けられた谷中銀座商店街。
八百屋やお惣菜屋などがちょこちょこと並び、夕暮れどきには晩ご飯のおかずを求めて、行列のできている店もあります。
そんな商店街を抜けた坂の上に素敵な雑貨屋さんがオープンしました。

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松野屋は、元々問屋として日本の荒物を中心に雑貨の卸しを行っていました。
昔からある、職人の手による丁寧で気持ちのよい、普段使いの道具たち。
店内を見回すと、使い勝手の良さそうなカゴやブリキの箱、味のある柄の食器など、何かしらいいものが見つかります。
松野屋ならではの目線でセレクトされた、絶妙なセンスがユニーク。
若い人には新鮮、ご年配には懐かしい印象があるようで、世代を問わず様々な人が出入りし、店の様子を楽しんでいました。

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特にカゴは種類が豊富!
日本はもちろん、アフリカ、アジアのものもあります。
カゴって世界各国で愛されている、便利な道具なんですね。
ファッションにもインテリアにも、また料理道具のひとつとしても使えそうな、様々なかたちや素材、大きさのカゴが並んでいます。
アイディア次第でいろんな利用をできるのが、カゴのいいところです。
自分の部屋の様子を思い浮かべながら、あそこに使ったらいいかなぁ、など考えつつ、楽しい妄想が膨らみます。

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そして、この木の丸椅子は松野屋のオリジナル。
昔の居酒屋のカウンターに並んでいたような、なんでもないシンプルな椅子をイメージしてデザインしたそうです。
静岡の木工職人さんによる手作りで、丈夫なポプラ材を使用しています。
椅子にしたり、踏み台にしたり、小さなテーブルや台の代わりとして使うにも便利。
何かと小回りが利いて、場所も取らず、どんなインテリアにも馴染みそうです。
木材なので、使い込んで味が出てくるのも楽しみです。

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松野屋は建物自体も面白く、店の奥は明治時代の洋館で、手前は終戦前後のバラック小屋。
一部は当時の面影をそのままに、昔の窓ガラスや看板を残しています。
内装もできるところは自分たちで工夫を凝らし、あちこちにインテリアのアイディアが光っています。
例えば上の写真は、店の正面にあるライトですが、これは昔電柱に付いていた街灯だったもの。
また、横の”うだつ”に見立てた雨避けカバーは、お寺の床の間の木をもらい、大工さんに取り付けてもらったもの。
味わいのある木目で、よーく見ると大工さんの焼印まで押してあります。

日暮里駅の反対側は”繊維街”と呼ばれる、布屋さんが立ち並ぶエリア。
谷中には雑貨屋さんや古道具屋さんも結構多く、インテリア好き、DIY好きにとって、
思いのほか楽しめる場所ではないでしょうか。
お天気の良い週末にのんびり散策してみるのもいいですね。

暮らしの道具 谷中 松野屋
東京都荒川区西日暮里3-14-14
tel 03-3823-7441
12:00~19:00
月・火定休(祝日は営業)
http://yanakamatsunoya.jp/


2010年01月21日

長崎の小さなオランダ

和洋の入り混じった歴史的建造物が街中に点在し、異国情緒溢れる街、長崎。
NHKのドラマ「龍馬伝」も始まり、ゆかりの地を訪ねる観光客が増え、ますます賑わいをみせているようです(主役の福山雅治も長崎出身!)。

鎖国の時代に西洋への唯一の窓口として賑わい、外国の様々な文化を日本に伝えた「出島」。明治以降の埋め立てによって一時は姿を消してしまいましたが、その歴史的価値を未来へ残していこう、という出島復元事業がスタートし、2006年より一般公開しています。
19世紀初頭の様子を再現した建物や内部を体感できる、ユニークな施設に生まれ変わりました。

当時日本を訪れたオランダ人たちは、出島という限られた敷地内で生活していたわけですが、その暮らしぶりは、和洋が入り混じってなかなか興味深いのです。

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上の写真はカピタンの部屋(キャプテンをこう呼んでいました。オランダ商館長のことです)。こんな風に、板張りの奥に畳敷きの和室があったりします。
和室なのに天井には豪華なシャンデリア。畳の上に大胆にも西洋の椅子やテーブルを並べています。
一見ミスマッチにも思えるのですが、和洋がうまく調和して、なんとも味のある落ち着いた風情を漂わせています。手前の板張りの部屋も、パステル調のグリーンの窓枠や扉、ピンクの壁紙などを使っており、当時の日本人の目にはかなり新鮮に映ったのではないでしょうか。
出島は長崎にちょこんと突き出たほんの小さなスペースですが、異国での暮らしを少しでも快適に過せるよう、インテリアには様々な工夫をされていたのでしょう。

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壁紙の色や柄は特に興味深く、オリエンタルな要素が散りばめられた、独特の紋様がどこかエキゾティックで印象的。やはりみんな注目してしまうようで、同じ模様のレターセットなどがお土産として売られていました。
船の明かりをイメージするような大きなガラスのランプもお洒落ですね。上には真鍮製(かな?)の鳥のオブジェが乗っています。
下の写真は一番船船頭部屋ですが、畳や屏風のある部屋に、パッチワーク布団のベッドがあったりして、不思議にかわいらしい印象でした。

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最後に料理部屋もご紹介。ここも日本とオランダの道具が入り混じっていて面白いです。写真では見えにくいですが、豚の頭がどかんとテーブルの上に置いてあります。(しかも口にリンゴかなんかくわえちゃってます)。
当時は珍しい肉料理もこの部屋では調理されていたのでしょう。道具を見ながら、オランダ人や出島を訪れた日本人たちがどんなご馳走を食べていたのか、あれこれ想像するのが楽しい部屋でした。

出島以外にも、長崎には和・洋・中が入り混じった興味深い建築物がたくさんあって、建築好き、インテリア好きには楽しめる街ではないでしょうか。昔から海外と交流してきた外交的な土地柄のせいか、地元の人々がみんな旅行者に親切だったのも印象的でした。


2009年12月11日

手作りの小さな家

先日、京都に住んでいる友人の家に遊びに行きました。
彼女の家はいつも誰かしら人が出入りしていて、家族も友人もみんなで一緒にご飯を食べ、わいわいと賑やかです。
決して広い家に住んでいるわけではなく、こじんまりした空間に人が集まってぎゅうぎゅうなこともしばしば。
でもなぜか彼女の家には居心地の良い空気があって、みんな自然と居ついてしまうようです。

そして彼女は2歳の男の子、そうちゃんのママ。この日はそうちゃんご自慢の小さな家を見せてもらいました。(遊びに来た人を気に入ると、披露してくれるらしい)。

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なんと、ダンボールで作った手作りハウスです。ママとそうちゃんが実家に帰っているとき、パパが一日がかりでこっそり手作りして、プレゼントしてくれたそう。
パパは建築関係のお仕事をしているせいか、ダンボールといえど、すごく精巧に造られています。
裏側には、そうちゃんが入るための扉もあるし、ちゃんと屋根まで付いていて、取り外しができます。
窓がランダムに空いているところも洒落ていて、あっちこっちから覗けるのが楽しいです。
もちろん、そうちゃんは大喜び。大人でもなんとか入れるので、ママはよく「一緒にはいろう!」とそうちゃんに誘われるそうです。

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しかもこの家は折りたたみ式!使わないときは、ぺったんこに折りたたんで隙間にしまえるのです。
これなら家が狭くっても大丈夫。とっても合理的にできています。しまうときは、そうちゃんもお片づけを手伝います。

愛情いっぱいの手作りの家をもらって、そうちゃんも幸せですね。お金をかけなくても楽しいことって、アイディア次第でたくさん見つけられそうです。

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2009年10月20日

小さな家のスプーン

なんだかかわいいものを見つけてしまいました。

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お家のかたちをしています。
こうやって部屋の一角に飾っておくと、積み木のおもちゃか何かにも見えます。でもこれはおもちゃではなく、ちゃんと働いてくれる道具なんです。

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なんと、コーヒー豆を計量する、メジャースプーンです。「メジャースプーンハウス」という名前が付いています。深煎りで10g、浅煎りで12gすくえるようになっています。素材は無垢のウォールナットで、コーヒー豆の油分ともよく馴染み、使い込むほどに良い味わいが出てくるのだそうです。小田原の職人さんの手作りです。このスプーンを開発した、TOUCHの中林さんによると、「お家の形はほのぼのと温かな家庭をイメージします。ささやかですが、コーヒーを淹れる時間を少しでも楽しい気持ちで過して欲しい。」とのこと。
豊かな時間への想いが伝わってくるようです。

お家が建っているように、ぽん、とテーブルの上に立つところも便利。普段はオブジェのように飾っておいて、コーヒーを淹れるときには、いざ活躍!こんな楽しい道具があると、友達を家に呼んで、ちょっと見せびらかしたくなりますね。

コーヒー用のスプーンなんて、些細なものといえばそれまでですが、スプーンひとつでも、暮らしはちょっぴり心地良くなるような気がします。気に入った道具を使うと、気持ちが引き締まり、動作も丁寧になって、きっと美味しくコーヒーを淹れられるのでは、と思うのです。

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さて、TOUCHの中林さん、実はコーヒードリッパーも開発しています。その名も「ドーナツドリッパー」。愉快なネーミングですね。こちらは、白い磁器とドーナツのような木のわっかを組み合わせて使います。見た目の可愛さはもちろん、ちゃんと美味しいコーヒーが淹れられるように計算して作られた、機能的なドリッパーなんです。

でもとにかく、お家とドーナツ、っていうだけで、なんだか嬉しい気持ちになりますね。コーヒーを淹れるのって、ちょっと面倒だなあ、と思ってしまいがちですが、こんな道具なら、手間を楽しみに変えてくれるかもしれません。お家で寛ぐ時間、コーヒー一杯を淹れるひとときを、少しでもゆっくりと大切に過したいものです。

TORCH
http://www.dodrip.net/


2009年08月06日

フレンチスタイルのインテリアショップ

東京・学芸大学に、新しいインテリアショップがオープンしました。

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店の名前はinspiration(アンスピラシオン)。フランス語でインスピレーションの意味です。オーナーの谷あきらさんは長くフランスに暮らし、半分フランス人のような感覚の持ち主。フランスで培ったセンスを生かし、ややアートフルで大胆、遊び心いっぱいのユニークな発想をインテリアに取り入れるのが得意です。

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ずっとフランス暮らしだった谷さんですが、今年から日本に住まいを移し、一般的な日本の暮らしの中で、どうやったらインテリアを楽しくできるか、試行錯誤しながらも、次々と新しい提案を行っています。フランスといっても、基本的にパリはアパルトマン暮らしが圧倒的。日本の住宅事情とも似ています。たとえ狭い空間であっても、フランスらしいエッセンスをピリリと効かせ、センス溢れるお部屋作りを目指しています。

例えばお店の壁。自分で何度もペンキを塗って、アンティーク風に仕上げました。きれいに塗るというより、むしろランダムにやや荒っぽく仕上げて、独特の風合いを出しています。これはものすごい緻密なテクニックというのではなく、その人ならではの個性を生かした表現。だからこそ空間にパワーを感じます。

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これまた面白いのですが、フランスの古い木の扉の上に大胆にも壁紙をコラージュしています。壁紙自体もアンティークなので、たまたま長さが足りなかった!というのも理由のひとつですが、こうやってペタペタ自由に貼り付けちゃえば、立派なオブジェになります。間仕切りにしたり、何かをぶら下げたりして、考えようによっては使い勝手も広がりますね。もちろん、扉として使ってもいいと思います。また、このアイディア、普通に壁にやってみてもいいのでは。壁紙だからって、絶対にきっちり貼らなきゃいけないという決まりはありません。

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谷さんは、今まで「オルネ・ド・フォイユ」「ボワズリー」という2軒のフレンチスタイルのショップをオープン・運営してきましたが、今回のお店はもう少し自由に、世界の様々な国のものを取り入れ、日本の暮らしを考慮しつつも、斬新でユニークなインテリアの提案をしてきたいそうです。写真の白いお皿はイタリア人デザイナーPaola Navone(パオラ・ナヴォーネ)によるドイツ製の陶磁器。クラシカルなフォルムでありながら、シャープでモダンな印象です。

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最後に簡単なインテリアチェンジとして、谷さんのおすすめは、ラグによる部屋の模様替え。写真のラグは、イタリアでデザインされ、チュニジアで製作されたものだそう。しかもなんとビニール製!クラシカルな模様まで織り込まれて、とてもビニールとは思えない高級感があります。しかしこれならジュースをこぼしてもサッと拭けばいいので気楽。イグサではないので、カビも生えません。リバーシブルで使えるので、気分によって裏表を変えても楽しい。ラグを一枚敷くだけで、部屋の印象はグッと変ります。谷さんは季節関係なくこのラグを愛用しているそうです。

アンスピラシオン
東京都目黒区中央町1-21-9 永嶋ビル1F
TEL 03-3716-4061
ショップ営業時間
11:00~19:00(金、土、日、祝のみ開店)
http://www.ornedefeuilles.com/inspiration/


2009年05月25日

ル・コルビュジエの建てた家

1923年、建築の巨匠ル・コルビュジエが、年老いた愛する両親のために、スイス、レマン湖のほとりに建てたのは、une petite maison(小さな家)。

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本物の家を訪れたことはまだありませんが、この本には、家の写真と文章の他、コルビュジエ自身によって生き生きと描かれたイラストやスケッチ、設計図などが載っており、いかに愛着を持ってこの小さな家を建てたかがうかがえます。
(コルビュジエのお母さんは101歳までこの家で暮らしたそうです!)

長さ15m×幅4m、延べ床面積は60㎡。
わずか18坪の小さな空間は、必要最低限でありながら、快適に暮らすためのアイディアが無数に散りばめられており、奇跡の極限住宅ともいえます。

空間に回遊性を持たせ、可動式の間仕切りを作ったりして、狭さを感じさせない工夫があります。
また、細長い部屋の南側面には、11mもの長いリボンウィンドーが設けられ、レマン湖とアルプスの山々の美しい景色を眺めることができるそうです。
さらに屋上には緑を敷き詰め庭園にしたというエコ住宅。
(コルビュジエは「近代建築の5原則」のひとつと謳っています)。

ちなみに、コルビュジエの終の棲家は、南仏のカプ・マルタンに建てられた休暇小屋。
こちらも約8畳という極小住宅。
ベニヤ張りの室内には、コックピットのように家具が備え付けられ、椅子として使っていたのはワインの木箱だったり。
素朴で簡素な家ですが、窓の外には真っ青な美しい地中海が広がっています。

豊かな暮らしとはどういうことなのか。
人間の住まいを追求し続けたコルビュジエが、最後にたどり着いた答えは、とてもシンプルだったようです。


2009年04月24日

お部屋のような小さなカフェ

小さな家といって、ふと思い出した場所があります。
それは合羽橋にある、こじんまりとしたカフェ。
白い箱のような空間はおよそ10坪で、
テーブルは4つのみの12席。
決して広くはありません。
お客さんがたくさん入れる店ではないんです。
でも大きな窓からは程よく光が入り、
いつも居心地よい空気が流れています。

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杉の木で作ったテーブルは、
木工作家である友人の手作りだそう。
すとんとしたシンプルなかたちで、
無垢のままの木を使っています。
素朴な木の風合いに、ぬくもりと安らぎを感じます。
お茶をこぼしたら染み込んでしまいそうですが、
それも使っていくうちに静かに馴染み、
思い出と一緒に良い味わいになっていくのだと。
テーブルひとつにもますます愛着が湧いてきますね。

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キッチンはオープンで、カウンター越しに中の様子が伺えます。
無造作に並んだ道具や、ぽんと置かれた食材がどれもかわいくて、思わずぐるぐると目を凝らしてしまいます。
カフェで使っている器は、陶芸家のイイホシユミコさんがオリジナルでデザインしてくれたそうです。
(カフェで購入もできます)。
ニュアンスのある白の質感が、モダンな中に温かさをもたらしています。
洗いざらしのリネンのコースターの上にちょこんとカップを置くと、物語の世界に入ったような気分になります。

女性が一人でやっている店なので、彼女の目の届く範囲でできる、一番居心地よいサイズ。
カウンター越しに会話を楽しみながら、お部屋のような空間で緩やかな時間を過ごせる、
とっておきの場所です。


itonowa(イトノワ)
東京都台東区松が谷1-13-10安達ビル1階
tel:03-3841-9338
open11:00~19:00
closed木曜日第2・4水曜日
http://www.itonowa.com/


2009年03月31日

ちいさな家のほのぼの時間

はじめまして。
江沢 香織と申します。

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子供の頃、「ちいさいおうち」という絵本が好きでした。
緑色の表紙の真ん中に描かれた、のどかな丘の上に建つ、こじんまりとした小さな家は、まるでにこにこ笑っているようで、子供心にも、平和と幸せの象徴のように映ったものです。

その絵本に出会って以来、学校の帰りにあちこちの家の様子を見ては、「あの家は笑っているね」と友達とこっそり語り合うことが、ささやかなお楽しみのひとつでした。

決してゴージャスではないけれど、大切に丁寧に慈しんでいきたい、温かな愛おしい家。季節の花をちょこんと窓辺に飾ったり、お気に入りのカップでゆっくりとコーヒーを淹れたり。

毎日の生活をすこしずつ、でも、心を尽くして自分らしく楽しみたい。たとえ小さくても、安らかで居心地の良い空間は、どんな豪華な家よりも、豊かな気持ちになれるのではないでしょうか。

小さな家だからこそできる、ほのぼのと幸せな時間を、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。